思春期の女性のからだとこころ
思春期は、第二次性徴の発現から月経周期の確立までの時期で、一般的に8〜18歳頃にあたります。からだの急激な変化に伴い、こころにも様々な変化が生じる大切な時期です。
初経(初潮)について
日本人女性の平均初経年齢は約12歳で、10〜14歳の間に約95%が初経を迎えます。
15歳になっても初経が来ない場合(遅発月経)、18歳になっても初経が来ない場合(原発性無月経)は、医療機関での相談が推奨されます。
日本産科婦人科学会の調査によると、近年の初経年齢の平均は約12歳前後で安定しており、過去20年間大きな変化はありません。
思春期に多い悩み
- 月経不順(月経周期が25〜38日の範囲外)
- 月経困難症(強い月経痛)
- 過多月経(経血量が多い)
- 無月経(3ヶ月以上月経がない)
- 体重減少性無月経(過度のダイエットや運動による)
- PMS(月経前症候群)
受診の目安
以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 月経痛で日常生活に支障がある
- 3ヶ月以上月経が来ない
- 経血量が多く貧血気味である
- 15歳になっても初経が来ない
- 性感染症が心配な性交渉があった
思春期の婦人科受診に抵抗を感じる方も多いですが、内診を行わない診察も可能です。保護者の方と一緒の受診も歓迎しております。
参考文献
- 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会編:産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2026
- 日本小児内分泌学会:思春期発来の評価と異常への対応
- 厚生労働省:思春期保健対策の手引き